畑の棚田風景
先週の土曜日(9/14)に、JR湖西線近江高島駅から県道296号線を車でゆくこと約20分。黒谷地区を過ぎて狭い谷間を抜けると、そこには昔懐かしいたたずまいの家々とともに山の中腹から谷底にかけて階段状に連なった美しい棚田風景が広がっています。(午前6時30分)
「日本の棚田百選」に滋賀県内で唯一選ばれた「畑の棚田」。かつては日本全国でふつうに見られた風景も、農作業の機械化を進めるための土地改良や少子高齢化による山間部農業の衰退で、自然な曲線を伴った棚田の多くは消えていったのでしょう。
「棚田オーナー」や「棚田保全ボランティア」を募って棚田を未来に引き継いでいこうという活動が行われているが、実際に訪れてみると、耕作放棄されたような田や休耕田となっている田がいくつか見られました。
昔は山頂付近まで連なり、実りの秋には静かな山里を黄金色に変えたと事でしょう。
「便利と経済性」のみの価値がすべて覆い尽くし、美しいものは余分なものとして消されていくことになりかねない。静まりかえった早朝の畑の集落。朝日にきらめく稲穂を眺めながら、そんなことを思い巡らしていました。この美しい棚田が、人々の暮らしとともに次の世代に引き継がれていくことを心から願います。この場所は四季折々の景色を楽しめるスポットです。なお地域の方の邪魔や迷惑にまらないようにね!
千葉県で台風15号の影響により甚大な被害を受けられた皆様に心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧、復興を心よりお祈り申し上げます。